雪解けが進み、ようやく重いコートを脱げる季節になりましたね。
ですが、この時期に鏡を見て「なんだか最近、髪がゴワつく」「手触りが急に悪くなった」と感じてはいませんか。
実は、米沢の春には特有の「髪の敵」が潜んでいるのです。
私たちの住む米沢では、冬の間の除雪作業によって、道の端には驚くほど多くの砂が蓄積しています。
春の風が吹き始めると、花粉に加えてこの「砂埃」が勢いよく舞い上がるのです。
乾燥した空気の中で開いてしまった髪のキューティクルの隙間や、頭皮の毛穴に、花粉と砂埃が入り混じって付着してしまいます。
これが、春特有の「まとまりのなさ」と「不快なゴワつき」を引き起こす正体かもしれません。
当サロンでは、この目に見えない微細な汚れをしっかりと落とすために、マイクロバブルという魔法のような気泡を利用します。
ですが、道具以上に私が大切にしているのが、実は「すすぎの技術」そのものです。
私は、シャワーを持つ手とは逆の左手を使い、お湯を溜めながら、小指の付け根のふくらみを滑らせるようにして頭皮を揉み、丁寧にすすぎます。
この「すすぎ」には、プロとしての絶対的なこだわりが三つあります。
一つ目は、圧倒的な時間の長さです。
「もう十分かな」と思ってから、さらに数十秒。
この「プラスアルファ」の時間が、毛穴の奥の汚れを浮かび上がらせる鍵となります。
二つ目は、デフォルトより低い温度設定です。
お湯が熱すぎると、髪に必要な水分まで逃げてしまい、ゴワつきをさらに加速させてしまいます。
三つ目は、お湯を通すルートの徹底です。
根元から毛先まで、一本一本の髪を慈しむようにお湯を運び、汚れを押し流していきます。
なぜ、私がここまで「すすぎ」という一見地味な工程にこだわるのでしょうか。
それは、健康な土台である頭皮と髪がなければ、最高のデザインはつくれないと確信しているからです。
美容師の仕事において、カットやカラーのデザインが華やかな「花」だとしたら、シャンプーやすすぎは「土」を耕す作業に当たります。
どんなに綺麗な色を乗せたとしても、土台である髪が荒れていては、その美しさは一週間も持ちません。
お客様が365日、米沢の厳しい環境の中でも「自分の髪が好き」と思える未来をつくること。
それこそが、私の使命であり仕事の本質です。
「ただ洗うだけ」という日常の作業を、いかに「髪を守る儀式」へと変えられるか。
指一つの動き、お湯の温度一度の差が、お客様の笑顔の輝きを大きく変えていきます。
その圧倒的なプロ意識こそが、美容師としての本当のプライドなのだと感じています。
もし今、あなたが髪の不調や手触りの悪さを感じているなら、ぜひ一度、当サロンの「本気のすすぎ」を体感しに来てください。
あなたの髪が本来持っている、柔らかくてしなやかな質感を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
明日からのご自宅でのシャンプーでも、少しだけ「お湯の温度」を下げて、いつもより「あと1分」長く流してみてください。
たったそれだけの心がけで、髪は必ずあなたの期待に応えてくれますから。
春の風に負けない、指通りの良い髪を一緒に守っていきましょう。